日本酒をワインと肩を並べる「世界酒」にしていき、
その先には日本の文化のPRへとつなげていきたい。

R ユニコーンインターナショナル株式会社代表取締役社長髙見 広行さん
R ユニコーンインターナショナル株式会社 代表取締役社長 髙見 広行さん

会社のために昭和の典型的な男として会社文化の中で身を粉にしてやってきた人生で50代半ばに早期退職からの起業に踏み切った髙見さん。その背景には人生の後半を自分がやりたい夢に向けて前向きに向かっていく想いがあったようです。ご自分の会社員経験から生まれた、輝いているグローバルな展望について伺いました。

起業したきっかけを教えてください。

髙見 広行さん

前職は総合商社に長年勤務していたのですが、会社員人生も後半に差し掛かり、その先が見えて来る中での仕事に対するモチベーションの消失というのがきっかけの一つでした。
そんな思いが頭をよぎってきたタイミングで会社が開催したセミナーで聞いた講師の方の“人生100年時代と言われてきていて、会社のお世話になるのはせいぜい60歳まで、その後の40年は自分の人生ですよ”という言葉が自分の中で響きました。
生涯現役として働き続けたいという強い意欲が湧き上がってきました。さらには、自分で切り拓いて作り上げていく営業ビジネスを一度は手掛けてみたいと思う様になりました。
まわりに自分のやりたいことを実現するためにスパッと会社を辞めた人が何人かいて、その方々が生き生きとしているのを見ていたので早期退職からの起業に関しては自分のイメージより早めに決断しました。

あなたの事業内容と、他社にない強みを教えてください。

前職の経験を直接活かしたリスク管理コンサル( 経営コンサル)が現在の収入の基盤にはなっています。サラリーマン時代培ったノウハウ・スキルを駆使した与信管理・債権回収に係るコンサル業務が主体です。長年、欧米での海外駐在経験がありましたのでその経験を活かしています。
その他に、海外馬主様( 富裕層)、や国内の馬主志望の富裕層の投資家の方々を対象にした馬主向けワンストップでのトータルサポートビジネスも行っていますが、私が本来展開していきたいビジネスは海外向けの日本酒の販売です。
まだ日本国内に眠る秘蔵の日本酒を発掘し、海外に発信・展開していくことのサポートをすることです。同時に、弊社がセレクトした日本酒のブランディングや宣伝も兼ねて、通販サイトでの日本酒の販売、並びに国内での日本酒の会の企画・開催もしています(昨年計4回開催)。
更には、過去の駐在時代に築き上げた米国ニューヨークマンハッタンでの現地人脈・コネクションを活かし、また現地投資家集団とも連携して、弊社セレクトの日本酒の広告・宣伝ができる場所としての日本酒テイスティングバーや酒屋を設営する計画も持っています。

髙見 広行さん

起業準備の中で困ったことはありますか?

前職を早期退職した時点では、当初、自分の目指すべきビジネス像を具体的に描き切れなかったことはありましたのでその点は苦労しました。
起業にあたっては高校時代の親友でもある弁護士の先生や大学時代の友人である社会保険労務士の先生には相談に乗ってもらいました。中でも日本酒の知識が豊富な鎌倉清酒研究会会長を務める高校時代からの親友には酒や酒蔵の選定についてアドバイスをもらえたので助かりました。
それから個人的な人脈についてはあまり横の広がりがなかったこともあったのですが、タイミングよく経営者の集まる異業種交流会に入ったことで人脈は広がりました。そこで出会った人脈は今まであまり出会うことのなかった業種の方が多かったので助けてもらいました。サラリーマン時代の仲間と比べると非常にスピード感あるサポートがしてもらえるので、この出会いは大きいなあと感じでいます。

起業して環境面などの変化はありましたか?

サラリーマン時代と比べて自分自身と向き合う時間が大幅に増えたことは大きな変化ですね。
さらに生活のリズムは自由になったことも同様に大きな変化です。
反面、事業は全て一人でこなす必要があり、精神的な疲労感が自然と溜まる環境になったと感じています。この辺りは改善していきたいところです。

今後の展望をお聞かせください。

まずは、今年中に米国向け以外の東南アジアおよび中国向けに、酒類( 日本酒)の輸出実績を上げることです。そして、来年春以降、待望の米国ニューヨーク市場向けに、日本酒を輸出したいと考えています。この事業により、海外の方々に日本酒への興味をもっと持っていただくことはもちろん、日本酒がワインに負けない「世界酒」であると認知してもらえるためのブランディング活動こそが、非常に重要な意味を成すと思っています。その先には日本という国自体に興味を持ってもらい、和文化全体も含めて関心を持ってもらうところまで持っていければ嬉しいですね。所謂、日本への観光需要の喚起ですかね。

髙見 広行さん

これから起業するシニア起業家の方へアドバイス。

新しい道を歩み始めることは誰しも不安が付きまとうものです。しかしながら、そこは、退路を絶って、新しい自分の道を前に向かって突き進んでいってください。そして自分の思いに素直に耳を傾けて、自分のやりたいことの実現に全力を注いで行かれると良いと思います。「思えば成る」̶ただその一言に尽きます。

 

髙見 広行さん

【掲載企業情報】

事業所名 R ユニコーンインターナショナル株式会社
住  所
〒106-0045 東京都港区麻布十番1-5-10-402
電話番号 03-6403-0339e-mail:info@r-unicorn-international.com
H  P https://r-unicorn-international.com/
編集:株式会社ブランブランシュ
取材場所提供:Hama Port https://hamaport.jp/

お問い合わせ

当サイトについて、または起業にご興味のある方は、右記下記「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。