起業したきっかけを教えてください。
平成30年1月1日に起業したわけですが(起業3年目)自衛隊に勤務していたころから起業については漠然と考えていました。定年退職後に勤務した会社で「自分は組織に属することへの違和感」を強く感じるようになりました。また、自らの加齢に伴う将来的な自分自身の能力低下と年金への不安から自分の可能性を試そうと思い起業を決心しました。
あなたの事業内容と、他社にない強みを教えてください。
私のビジネスはITを使って暮らしの下支えをしてくサービス提供なのですが。最大の強みは自衛隊時代のシステム開発部門で培った経験と市販品に独自のノウハウを組み合わせた商品化をしているところです。これにより独創性を出しニーズに合ったサービスをリーズナブルに提供しています。
超高齢化社会に必要な見守りや介護の問題、さらに凶悪犯罪の増加に伴う監視の必要性、害獣の増加による住環境の問題など、シニア起業家ならではの着眼点でサービスを提供しています。
起業準備の中で困ったことはありますか?
起業してからは、今まで感じたことのない不安や問題もあり、勤め人だった頃の友人に相談もできず苦しい心情が続きました。今は、様々な業種の自営業の仲間が多くできて、勤め人だった頃と違う張りのある生活を送れるようになりました。
また、全ての収入を自分で得ることに大きな喜びを持てるようになりました。
起業準備にあたり相談した専門家や知人はいましたか?
はじめに地元の商工会議所に相談に行きました。補助金や融資の担当もされている方が親身になって対応いただき、まず事業計画の重要性を教えていただきました。
申請を勧められた小規模事業者持続化補助金の資料を作成していく中で、自分が起業した後のビジョンを頭の中で整理することができました。今思えば、そのタイミングで自分の事業を文字に落としていけたことが自分の強みを明確化につながったと感謝しています。補助金申請をやっていなければ自分のビジネスの強みを十分に理解しないままで進んでしまっていたかもしれないですね。
新規顧客を広げるために何かしましたか?
実は起業してしばらくして自分の会社員時代の人脈を使い尽くしてしまい、新規の仕事が出てこない状態に陥ってしまいました。その頃は会社勤めの時の考え方が抜けていないことに気づいていなかったです。例えば、営業といえば飛び込みで開拓するものだとか長い間の経験で凝り固まった考え方が自分を小さくしていたようです。自分で積極的に動いて行き考え方を転換させるきっかけになったのはある交流会への参加でした。
先が見えてこない不安感との戦いが続きましたが、ひょんなきっかけで現在も所属している異業種交流会にお誘いいただき入会したのが一般社団法人BPS横須賀です。
それまでいくつかの交流会には参加してきましたが、名刺を交換したり、たまに集まってプレゼンさせてくれる会もありましたが自己成長、ビジネス拡大ともに役には立ちませんでした。その会にいる中で気付いたのが自分の事業のために取り組み結果を出すためには「約束ごと」が非常に重要だなということです。それはコミットの共有であったり、ルールを決めてそれを守っていくこともそうです。そういった場所に集まる人たちとは協力しあえますので結果には繋がりやすいですね。
それから経営者にとっては、自分の会社以外の「居場所」があるとうことは心の支えになりますね。
起業して環境面などの変化はありましたか?
起業してからは、今まで感じたことのない不安や問題もあり、勤め人だった頃の友人に相談もできず苦しい心情が続きました。今は、様々な業種の自営業の仲間が多くできて、勤め人だった頃と違う張りのある生活を送れるようになりました。また、全ての収入を自分で得ることに大きな喜びを持てるようになりました。
今後の展望をお聞かせください。
今後は、ものづくり補助金を次のステップへの足がかりにしようと考えています。「監視機能付きセンサースプレ-」を独自開発し国内外の農業害獣被害対策サービスの提供によって事業を拡大したいと考えています。農業展開ができるのであれば海外に向けて展開をしていく予定です。そうなっていけば法人化は必要になっていくかと思います。
70歳までは事業を続けて行きたいなと思っています。それ以降は想像もつかないお金を手に入れることが目標です(笑)。
これから起業するシニア起業家の方へアドバイス。
会社員は頑張っていても根本的には仕事を待っている人なのかなと振り返ると感じています。私は会社勤めの時でもアグレッシブに仕事をしてきたつもりですが今思うとそれでも待っていたのかなと感じます。何かことが起こった時に文句を言ったりできたのが勤め人です。どんなことでもまずは自分自身が咀嚼して動いてみて、そこから意見を物申すのが起業家ではないかと思います。ここの切り替えがまず必要だと思います。
それから、ニーズと需要は違うということです。ニーズがあると思われるサービスのアイデアがあってもそこにエビデンスがどれだけあるかをよく調べる努力をした方が良いということは痛感しています。起業家される方はそこに気づいて欲しいです。
【掲載企業情報】
事業所名 | パソコンや |
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住 所 |
〒239-0806
神奈川県横須賀市池田町3-27-21
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電話番号 | 080-5438-5961e-mail:pasokonya@ah.auone-net.jp |